FC2ブログ

高田文夫

ぼくは相棒とラジオの収録前の打ち合わせをしていた。
コタツの上にターンテーブル、ラジカセ、
カセットデッキ、アンプなどの機材を並べ、
二人の中間にマイクを置く。
ぼくがメインで喋り、
彼が後ろであいの手を入れる、
当時流行ったオールナイトニッポン・スタイルだ。
録音したテープをトランスミッターという送信機を使って、
FM電波にのせ、放送する。
半径三百メートルくらいをカバーするミニFMを、
自宅に開局したのだ。
中学三年の春だった。

「おれは高田文夫だからさ」
と相棒がつぶやいた。
ぼくの中では圧倒的にビートたけしの存在が大きかったので、
後ろでくすくす笑っているだけの高田文夫の比重は、
軽く小さかった。
ところがそのとき相棒のつぶやいた「高田文夫」が、
ひどくかっこよく聴こえた。
控えに徹する分別のありように、
大人の余裕を感じる。
放送作家とは大人の役割なのだ。

その日録った放送はぼくらのベストだった。

たけしの後ろに控える、
高田文夫の笑い声をかっこいいと思う。

日吉

comment

管理者にだけ表示を許可する

03 | 2020/04 | 05
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

同人誌「昴の会」発行中。興味のある方はリンクから覗いてみてね。

Author:同人誌「昴の会」発行中。興味のある方はリンクから覗いてみてね。
FC2ブログへようこそ!

筆者
ほやほや
過去のつぶやき
最新コメント
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
ブログ
33723位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
9271位
アクセスランキングを見る>>
リンク
           

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
QRコード
QR