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仮病

細かなとこは忘れたけれど、
パチンコで負けて、
仮病を使ったことがある。

たしかその日は日曜日で、
ぼくは床屋に行くからといって嫁からお金を貰った。

近所のK店にこそこそと通っていた時期で、
負けがこんでいたぼくは、
床屋代を握り締め、
まっすぐにK店へと向かった。
はなからそのつもりだったのである。

その時のぼくはほとんどパチンコ依存症で、
財布に入っている金は、
じゃんじゃんとバチンコ台につぎこんでいた。

ポケットに残った最後の100円玉でさえ、
機械のサンドに放り込むほどだった。
重症だった。

さて、
今とは違ってパチンコのなんたるかを知らないぼくは、
やっぱりきっちりと負けて、
床屋代をすってしまった。

その時点でぼくの持ち金は0である。

いい年をして所持金が0なのである。

そこでやっとハッとしたぼくは、
我に返り、
このままではまずい、と思った。
嫁に怒られると思った。

嫁の怒りを回避する方法がないものか考えた。
「そうだ。具合の悪いふりをしよう」
ぼくは部屋に帰ると、
布団をひいて、もぐりこんだ。
そしてうーんうーんと唸りながら具合の悪いふりをした。
案の定心配した妻は
「どうしたの?」と声をかける。
しめた。
「うーんうーん」
「どうしたの?大丈夫?」
「うーんうーん、実はさ」
「うん、どうしたの?」
「パチンコで負けて床屋代全部使っちゃった」
「もう、なんだ。具合悪いのかと思って心配したじゃない」
「うん。ごめん」
ここまではぼくの期待したシナリオ通りだった。
そして、
病気じゃなかった安堵感がすべてを消し去ってくれる計算だったが、
そうではなくて、
しっかりと、
ぼくの仮病を使った情けなさが明るみになり、
非常に惨めな思いを味わったのだ。

このままじゃいかん、
パチンコをどげんとせんといかん
そう思って釘の勉強にとりかかったのである。

以来、仮病知らずである。
えへん。



ひよし

UP後
妻から指摘を受けた。
床屋代ではなく歯医者代であったこと、
しかも二万円だったそうだ。
すっかり忘れている。
きっと記憶を書き換えないと
生きていくのが難しくなるくらいに
当時のぼくのメンタルは弱かったんだな


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Re: No title

なるほど。
よくわかります。

次回は
その点を踏まえて
さらりとしたものを
目指してみます。

こう互期待

なんてね。
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