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ホーム

最初はパーティの二次会で
丸テーブルを囲み、
二度目はマスターの店で
カウンターに並んで飲んだ。
たったそれだけの機会しかないのに、
ぼくは
その人達から、
今まで味わったことのない、
「ホーム」を感じた。

四十年何処にいても
「アウェー」しか感じたことがなかったのに、不思議だ。

スナックのカウンターなどで、
一人で来店し、
実に楽しそうに過ごしているおじさんがいるけれど、
きっとそこがおじさんの「ホーム」なのだろう。

ぼくもそうしてみたいと思っている。



ひよし

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チャンピオンの器

青いぺらぺらの素材に
Championと表記された
やたらにシンプルなバッグが
流行したことがあった。

なんということもない
ただのスポーツバッグだが、
その変哲のなさと
デザインが受けたのか、
瞬く間にぼくの田舎を席巻し、
いたるところ
Championのバッグだらけになった。

クラスのほぼ全員がそれを持ち歩いていることになり、
当然ながら、
バッグの買い替えを考えている者は、
迷いなくChampionのバッグを購入した。

もちろんぼくも欲しくなり
母にバッグの買い替えを提案し、
「どんなのがいいの?」
「ねーちゃんと同じのでいいよ」
コレが欲しいとはっきり言うのがなんとなく恥ずかしくて、
姉がすでに持ち歩いていたChampionのバッグを指差し、
「なんだっていーけど、
ま、
アレでいんじゃねーの?」風に
母にバッグの情報を伝えた。

その頃は――いまも
そうだけど、
日用品を買うという習慣がなく
買ってきて貰ったものを使うというのが
あたりまえになっていたので、
つまり、
どんなものがあたるのかは、
母次第なのである。

母はセイユーに赴き、
特売コーナーに山積みになっていた
青いChampionのバッグを六百八十円で購入し、
ひどく安かったので満面の笑みでぼくに渡した。

母は決して無知な人間ではないが
英語のスペルには知識が深くない。
バッグに書かれたスペルは良く見ると
Championではなく、
Challengerだった。
「なんでみんなチャンピオンなのに
おれだけチャレンジャーなんだよ」
と涙目で怒ったが、
「男がそんなことで
うだうだ言うな
お前なんかチャンピオンの器じゃない」
と逆切れされた。
 
――チャンピオンの器?じゃない?

以来、無冠のままである。



ひよし



きらわれ屋

藤子F先生の作品に
「きらわれ屋」
という短編がある。
古い作品なので
あらすじしか覚えていない。

宇宙船の乗組員の中にひとり、
「きらわれ屋」なる男が
送り込まれていて、
様々なトラブルを仕掛けて、
どんどん周りの人間から嫌われていく
という話だった。

宇宙船のオーナーが
乗組員たちの結束を高めるために
高額な報酬で
プロのきらわれ屋を雇ったのだ。

きらわれ屋は
すべての悪意を自分に収束させる。

人種も性格も異なる
乗組員たちは
共通の一人の敵を見つけたことによって
団結し
協力し
助け合い
ひとつにまとまる。

任務は無事に遂行され、
オーナーは
きらわれ屋に
多額の報酬を支払い
労をねぎらう
という内容だった。

政府は「きらわれ屋」を国民に差し出せばいい。
きらわれ屋に
不謹慎で
自己中心的な
暴言をさせたらいい。

架空の「人間」を作り、
みんなに好きなだけ攻撃させたらいい。

ぼくらは一つの宇宙船に乗っている
乗組員だ
重要な任務を抱えている
だから
いがみあってる場合ではない
任務を優先させよう

凄腕の「きらわれ屋」の登場を願う。

素人の「きらわれ屋」はひっこんでて欲しい。


ひよし







日本人のモラルに世界が驚く   転載記事です

日本人のモラルに世界が驚く、
という記事があり、
転載させて頂きたいと思います。
以下は
http://news.livedoor.com/article/detail/5410078/
からのコピペです。
ツイッターでのつぶやきをまとめたものです。
内容だけの抜粋とさせて頂きます。
被災時に目にした日本人の行動に対してつぶやかれたコメントの数々です。


「ディズニーランドでは、ショップのお菓子なども配給された。ちょっと派手目な女子高生たちが必要以上にたくさんもらってて「何だ?」って一瞬思ったけど、その後その子たちが、避難所の子供たちにお菓子を配っていたところ見て感動。子供連れは動けない状況だったから、本当にありがたい心配りだった」

「国連からのコメント「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が全力で日本を援助する。」 に感動した。良い事をしたら戻ってくるのです。これがいい例なのです」

「一回の青信号で1台しか前に進めないなんてザラだったけど、誰もが譲り合い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全マヒするシーンもあったけど、10時間の間お礼以外のクラクションの音を耳にしなかった。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。」

「聞いた話でびっくりしたのが、とっさに「入口の確保」と揺れてるにも関わらず、あの状況で歩いて入口を開けた人が居たのが凄いと思った。正直、シャンデリアも証明も何時落ちるか分からないのに、凄く勇敢な人が居た事に感動した。」

「バスが全然来ない中、@saiso が、バス停の前にある薬局でカイロを買ってきて、並んで待ってる人みんなに配った!」

「ディズニーシーに一泊した娘、無事帰宅しました!キャストのみなさんが寒い中でも笑顔で接してくれて不安を感じることなく過ごせたそうです。防寒のカイロやビニール袋、夜・朝の軽食と飲み物、おやつまで。ディズニーの素晴らしさに感動です。頑張ってくれたキャストさん、ほんとにありがとう!!」

「この地震が、きっかけになって、失いかけていた日本人本来の良さが戒間見れた気がする。犯罪はする様子はなく、助け合い、律儀、紳士的。普段日本人は冷たい人が多い…。って個人的に感じてるんだけど、多くの人が今回で「絆」を取り戻しつつあるように見えて、それがなんか感動して、泣けてくる。」

「TL見て感動した。みんなが、ひとりひとりが大変な状況にいる人に笑顔を伝えようと、前向きになってくれるような発言がいっぱいで。TLがあたたかい。みんなのコトバを見て笑顔が少しずつでも増えればいいな。被災地の方、頑張れ、応援してくれる人がたくさんいます。」

「ホームで待ちくたびれていたら、ホームレスの人達が寒いから敷けって段ボールをくれた。いつも私達は横目で流してるのに。あたたかいです。」

「外国人から見た地震災害の反応。物が散乱しているスーパーで、落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。運転再開した電車で混んでるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景を見て外国人は絶句したようだ。本当だろう、この話。すごいよ日本。」

「ツイッターやUSTでの状況共有と、それに連動するマスコミの動きは、阪神淡路大震災の時とは比べ物にならない質の高さを感じる。もちろん過去の辛い経験から得た教訓を、みんな活かそうとしている感動。」

「それにしても、電話もメールも繋がらなかった中でのTwitterの強さには感動した。 171より役に立ったんじゃないだろうか。 否定的な意見も多いけど、垂れ流されたRTのほとんどはきっと誰かの心を支えたと俺は思います。 必要不必要は選ぶ側で決めればいいだけ。」

「絵師さんたちがこの地震でみんなに元気付けようと必死に美しい絵や励ましのイラストを描いていることに感動。みんな自分にできることをしたいと思っているんだね。」

「本当に感動。泣けてくる。⇒BBCめっちゃ誉めてる。地球最悪の地震が世界で一番準備され訓練された国を襲った。その力や政府が試される。犠牲は出たが他の国ではこんなに正しい行動はとれないだろう。日本人は文化的に感情を抑制する力がある。」

「1階に下りて中部電力から関東に送電が始まってる話をしたら、普段はTVも暖房も明かりもつけっぱなしの父親が何も言わずに率先してコンセントを抜きに行った。少し感動した。」

「日本人すごい!!こんな時にも山手線ホームできれいに整列してる …涙。有楽町駅を上から眺む。 http://twitpic.com/48kn1u

「昨日の夜中、大学から徒歩で帰宅する道すがら、とっくに閉店したパン屋のおばちゃんが無料でパン配給していた。こんな喧噪のなかでも自分にできること見つけて実践している人に感動。心温まった。東京も捨てたもんじゃないな。」

「日本って凄い。官僚も民間も、皆で助けようとしてる。トラックの運転手も有志で物資運んでるらしいし、東北の交通整備をヤクザさんがやってるという話も聞いた。最近、日本に対して誇りを持てないことが続いていたけれど、そんなことない。日本は凄い国だ。素直に感動してる。日本国の皆さん頑張ろう!」

「Twitterの方々の情報とかが一致団結しててすごくたすかります。みなさま親切です!!こういうとき、なんか、感動します。最近は近所とつきあいなかったり冷たい世の中だとか思ってたけどそんなことなかったね。」

「ドイツ人の友達が地震が起きた時に渋谷に居て、パニックになっていた所を日本人に助けてもらったらしく、その時の毅然とした日本人の態度や足並み乱さずに店の外に出てやるべきことを淡々とこなす姿にひどく感動し、まるでアーミーのようだったと言っていた。」

「スーパーで無事買物出来ましたヽ(´o`; でもお客さんのほとんどが他の人の事を考えて必要最低限しか買わない感じだったのが感動しました(涙)」

「実際日本すごいよ。昨日信号が一カ所も機能していない御殿場市でもお互いにドライバー同士譲り合ってたし、地元のおじいちゃんおばあちゃんが手信号やってくれてたりで、混乱もなく本当感動した。9時間運転してたけど前車を煽るようなドライバーはもちろんいなかったし、みんな譲り合い精神。」

「タクシー運ちゃんと電車駅員さんとおばさんと話したけど、みんな遅くまで帰れなかったりしてすごく疲れているのに、苛立つ事なく、言葉遣いもふるまいも丁寧で、逆に気遣われてしまった。「みんな大変だから」という"みんな"って意識があることに感動するし、私も受け継いで大事にしたい文化。」

「サントリーの自販機無料化softbankWi-Fiスポット解放、色んな人達が全力で頑張っててそれに海外が感動・協力してる。海外からの援助受け入れに躊躇したり自衛隊派遣を遅らせたりしてた阪神淡路大震災の頃より日本は確実に強い国になってるんだ。みんな頑張ろう。」

「今朝の朝礼で「何があっても決して不安な顔は見せずに売り場に立つ以上はおもてなしをする気持ちを忘れずにお客様を安心させてあげてください」ちょっと感動した。がんばるか。開店です!」

「井上雄彦さんがものすごい勢いで笑顔のイラストをいっぱいあげてて感動する。励ましとか勇気とかメッセージって、こういうことなんだなーと思う。 RT@inouetake Smile42. http://twitpic.com/48n11d

「昨日、信号が完全に機能していなかった鎌倉で、人力車のお兄さんたちが手信号やってたのと、モータープールで停電のために出られなくなってる車を近所の住民さんたちが車持ち上げるの手伝ったりと、人の温もりにすごく感動した」

「TLの拡散希望を見て思ったことは、阪神淡路大地震から学んだことがとても多くツイートされていること。当たり前のことなんだけど、やはり人間は、学んで考えることができる生き物なんだと改めて思い、感動した。」

「ローマにいる友達からメール。ローマの人々はニュースを見ながらこのような状況でも冷静に対処する日本人に感動し、尊敬の念を覚えながら、非常に心配しているとのことです。」

「昨日、裏の家の高1になるお兄ちゃんに感動した。 家に1人で居たらしく、地震後すぐ自転車で飛び出し近所をひと回り。 【大丈夫ですか―――!?】と道路に逃げてきた人達にひたすら声掛けてた。あの時間には老人や母子しか居なかったから、声掛けてくれただけでもホッとしたよ。 ありがとう。」

「警備員の友人何人かが町田~相模大野で夜間警備のボランティアをしていたので手伝ってきた。年齢問わずいろんな知らない人同士が助け合っていて心強かった。ちょっと感動してトイレの隅で泣いた。」

「僕は感動しました。バイトの先輩が1人でも救うために寒い中紙に「バイクでよければ送ります」と書き駅前で掲げ鳶職のお兄ちゃんを所沢まで送ったそうです。世の中まだ捨てたもんじゃないなって思いました。本当に尊敬です!!自分もなんか人の役に立ちたいと生まれて初めて思いました。」

「浦和美園からタクシー使えると思ったのが甘かった…30分歩いてたら知らない人が車に乗せてくれた(つд;*) 人間の優しさに感動。ありがとうございました。」

「昨日、歩いて帰ろうって決めて甲州街道を西へ向かっていて夜の21時くらいなのに、ビルの前で会社をトイレと休憩所として解放してる所があった。社員さんが大声でその旨を歩く人に伝えていた。感動して泣きそうになった。いや、昨日は緊張してて泣けなかったけど、今思い出してないてる。」

「停電地区のほとんどの店が店を閉めてる中、あるセブンイレブンが店内陳列棚にいくつもろうそくを置いて、営業をしていた。レジが使えないため在庫確認用のハンディで値段確認し読み上げ、もう1人が電卓で計算、もうひとりが懐中電灯で照らす。その状態でレジ2台稼動させていた。感動した。」

「長女いわく、横浜の避難所に向かう時に、知らない人達と声を掛け合い、場所を教え合っていたそうです。普段は冷たいと思っていた他人の優しさに触れ、感動したそうです。日本人のいざという時の団結力を再認識しました。まだまだ日本も捨てたものではないです。」

「何時間も歩き続けてたんだけど、至る所でトイレかしますとか、休憩できますとか言うビルや飲食店が沢山あって感動しました。とある企業ビルの人がボランティアで、○○線運転再開ですー!とか、休憩できますー!!って呼びかけてるの見て感動して泣きそうになったマジでw日本も捨てたもんじゃないな」

「都営大江戸線の光ヶ丘方面行きは、非常に混雑しています。ホームにも、改札の外にも、電車を待つ溢れんばかりの人。でも、誰一人列を崩さず、通路を開け、係員の誘導に従っている。ロープがあるわけでもないのに、通る人のための通路スペースが。その不自然なほどの快適さに、ただただ感動するばかり。」

「終夜運転のメトロの駅員に、大変ですねって声かけたら、笑顔で、 こんな時ですから!だって。捨てたもんじゃないね、感動した。」

「昨日4時間かけて歩いて帰ってきた主人。赤羽で心が折れそうになってた時「お寒い中大変ですね!あったかいコーヒーどうぞ!」って叫びながら無料配布してるおっちゃんに出会った。これがあったから頑張れたそうだ。もう5回もこの話をしてくるので本当に嬉しかったんだと思う。おっちゃんありがとう。」

「日本は強いです!大阪難波の献血施設は被災地の方の為に超満員の順番待ちでした。私欲の無い列を初めて見ました。感動しました。被災地の方々、全国でその辛さを受け止めます。諦めずに頑張って下さい!」

「近所のスーパー・サミットに来てみたら、通常深夜1時まで営業なのに大きい看板が付いていなかった。早めに店を閉めたのかと思ったら、外の電気だけ消して節電しつつ営業していた。ちょっと感動」

「バイトくんの中に、東北が実家の子がいたらしく。弟「今日はバイト休んでいいよって伝えてくれる?」従業員「わかりました(電話で)あ、今日、店休みだってさ」......彼の伝え方に感動した。気遣いって、こういうことだ。」

「バイト先に若いお兄さんたちが軍団でお酒を買いに来たんだけど、その中の一人が「やべえ、オレお酒のためにしかお金持ってきてないから募金できん。ちょっとこれ買うのやめるわ」って言って商品返品してそのお金全部募金してた。お友達も続々と募金しててすごい感動した。 すごいよ」

「今日、募金箱に金髪にピアスの若い兄ちゃんが万札数枚入れていた。そしてその友人に「ゲームなんていつでも買えるからな」と言っていたのが聞こえて私含め周りの人達も募金していた。人は見た目じゃないことを実感した。そんなお昼でした。 この話感動しました。」

「僕も秋葉からの帰りにおにぎりとみそ汁配ってる方に会いました、感動しました、チャリだったからダイジョブです他の人にって言ったけどもらっておけばよかったなぁ絶対うまかったと思う」

「すごい。弟たった今ディズニーランドから帰宅したんだけど。新品のお菓子袋いっぱいにもらってきて、客全員分の帰りの交通費負担してくれたんだって。一晩中、何か言えば全て対応してくれたって。やっぱり世界のディズニーランドなんだね。」

「昨日青葉台駅で帰宅困難者が溢れる中、車に乗ってる人が「○○方面の方どうぞ!」って行って車に乗せてた。「困った時はみんな一緒ですから!」って言ってた。超感動したの思い出した。」

「避難所にいたときに、社会人1年生で、研修でこっちにきてた女の子が、たまたま携帯のバッテリーも持参してたらしく、体育館のコンセントを使用する許可ももらい、「携帯の充電をされたい方は、ご自由につかってください」と呼びかけて回ってたんだ。僕はその子にとても感動したんだよ・・・」

ツイッターを利用されていない方たちにも伝えたくて、
無断転載させていただきました。
ご了承ください。


三浦誠一













アテのない世界

パチンコは本人の努力次第でいくらでも上手くなるゲームだ。
そしてアテがなく、
常に台への不安につきまとわれるという意味では
やはりギャンブルである。

琴似の2.1円交換のパチンコ屋をねぐらにしていた。
もう七年くらい前の話。
ねぐらというのは、
パチプロが
主戦場にしている店のこと。
ぼくは働きながら打っていたので、
半プロと呼ばれる人種だった。

半プロといってもやることは専業の連中と同じなので、
店からは疎まれるし、
常連からは差別されるし、
プロからはいじめられるし、
常によそ者扱いである。

プロはプロ同士で、
符丁のような単語を使って
情報交換を行っている。
新しい店の釘の開きだったり、
海物語という台のネカセを変える方法だったり、
羽根物の攻略法だったりを、
仲間同士でやりとりして、
立ち回りに役立てるのだ。
羨ましかった。
ぼくも情報が欲しかった。
パチンコのシノギは常に流動的なものである。
今日本命の台が明日も打てるとは限らない。
アテのない世界だ。

どんなに回る台を見つけても
閉店後に釘を1本しめられたら終わりである。
他を探すしかない
その時
よそ者はみじめである。
誰も助けてくれない。
目ぼしい台はツワモノたちにすでに押さえられ、
残ったクズの中から、
勝ち線ぎりぎりの台を見つけて、
どんより打つしかない。

打てる台のストックの多い者が勝者となる世界だ。
一店でも多く、
一台でも多く、
把握している者の勝ちなのである。
プロ同士でよく見かける光景が、
台の貸し借りである。
他店から遠征してきたアテのない者に、
自分のストックの中から台を紹介してあげるのだ。
いわば自分の台を抱かせてやるのである。
なかなかな、やくざな風味だ。
抱かせてもらったほうの恐縮の仕方が半端じゃない。
ずっと敬語で低姿勢である。

そうしてつながりを作っておけば、
店を移らざるを得なくなった時の保険になる。

自然とそんな風にやくざな人間関係を構築しているのが、
日本人らしいと感じたし、
憧れてもいた。

でもそんな濃密な人間関係を結ぶのが嫌で、
現実逃避の入り口として、
パチンコを選んだのだ。
だから
誰とも口をきかなかった
いけすかない野郎だとみんなに思われていた。

本命の釘が閉まっているときは
打たずに店を出て
琴似を徘徊した
ひたすら歩き回って
時間をつぶした
「今日打たないでおけば明日は釘が開くかもしれない」
そう願いながら
歩くよりほかに
ぼくには
アテがなかった




ひよし







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プロフィール

同人誌「昴の会」発行中。興味のある方はリンクから覗いてみてね。

Author:同人誌「昴の会」発行中。興味のある方はリンクから覗いてみてね。
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