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交通事故

大きな交通事故に遭った事がある。
交差点でバイクと車が衝突し、
バイクの後ろに乗っていたぼくは、
その衝撃で二十メートルほど飛ばされて、
道路に落ちたのだ。
膝の下の骨が折れて、皮膚を突き破った。
車の運転手は無傷で、
バイクを運転していた友人は擦り傷だった。
なのに到着した救急車で病院に向かったのは、
ぼくではなく友人だった。
「こっちは駄目だ。そっちを先に搬送しろ」
と張り上げる声が、
すぐそばで聞こえた。
ヘルメットを脱ぐことも声をあげることも出来なかったので、
黙って宙を睨んでいた。


担当した警官から、
「きみはもう死んでると思ったから、
軽傷の友達を先に搬送したんだ」
と打ち明けられた。
「そりゃないよ」と、
むくれるぼくに、
警官は「ほらこれ見て」と、
写真を渡した。
確かにぼくは死んでいた。
真っ黒な血の海の中で、
ヘルメットを被ったまま、
完全にこと切れていた。
そこには生命の活動を感じさせるものが一切なかった。
夢の島に眠るゴミのように、
路上の物体がフラッシュの光の中に浮かび上がっているだけだった。

「たしかに」と頷くと、
「ね」と警官は笑った。


日吉

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坂口安吾

坂口安吾を長年敬遠してきた。
あの野田秀樹が好きな作家としてその名前を挙げていたことも、
避けてきた要因の一つになっている。
野田さんほどの切れ者が敬愛する作家なら、
自分の手には負えないと尻込みしてきたのだ。
題名も「堕落論」「白痴」「桜の森の満開の下」だのと、
ものものしく、
穏やかでない。

ところが、いざ読んでみると、
漫画のように面白かった。
軽快で、ロマンチックで、真正直である。
作家とはかくあるべきか。

弱さを認める強さ。

とことん厳しい人である。


日吉

「グッド・ガール」

ジェニファー・アニストンが主役をつとめる、
ややブラックなコメディ映画。

タイトルのシンプルさに興味をひかれて鑑賞。
演出は的確だし、
カメラも無駄なカットがないし、
脚本もよく書けている。
しかし後味の悪い映画で、

75点。

筋は単純。
不倫に陥り、
周囲を不幸にしていくが、
口から出鱈目を言い続け、
なんとか平凡な日常へ戻ることの出来た、
はた迷惑な主婦の話。

根本的な誤りがある。
主人公を間違えていることだ。
この映画の主人公にふさわしいのは、
彼女と関係する二人の男性のどちらかである。

彼女に振り回され、
自決してしまう青年か、
もしくは、
彼女を信じていて、
まったく気がつかない亭主を、
主人公として設定するべきだ。

物語の中で、
一番多く代償を払った者が、
主人公なのだ。
だからこの二人のどちらかを、
中心に据えるべきだった。

どちらかを選ぶとしたら、
ぼくは亭主に軍配をあげる。

なぜなら、
産まれた子の父親は、
不倫相手の青年なのに、
自分が奇跡を起こしたと信じている、
無精子症の亭主には、
決してなりたくはないからである。


日吉

野球ファン

もしも世界一を決める大事な試合で、
送りバントを失敗し、
優勝を逃すことがあったら、
日本の野球ファンは逆上するだろう。
ブラジルの野球ファンは温かく迎えるだろうが、
日本のきっちきちの野球ファンは、
ミスを犯した選手を犯罪者のように、
裏切り者のように、
非国民のように、
見なすはずである。
「一番大事なとこでランナー進められないなんて考えられない。
いままで何してた?
ここでミスしたら終わりだろ。
死に物狂いでゴロ転がせやボケ」
と思うはず。
だからパリーグの某選手のところに外野フライが上がると、
いまだにファンは野次る。
その選手が大事な局面でぽろぽろと落球を繰り返したことを忘れていないのだ。
「ああーあいつ落とすぞ。
落とす、落とす。
おお捕った。捕れるじゃん。
捕れるならなんであの時落としたんじゃボケ」
2年前のオリンピックで受けた屈辱をひきずっているのだ。
それはWBCの優勝でも帳消しにならない傷だ。

先日のオランダ戦で敗因を作ったブラジルの選手は、
帰国後、
「裏切り者」とののしられ、
ボディガードに守られて暮らしているという。
ののしりのテンションが維持されている間は、
FIFAの首位の座はブラジル人のものだろうね。


日吉

夕張ロックフェスティバル

十六歳だった。
真夏、
バスと地下鉄を乗り継いで街へ出て、
大通公園から夕張行きの臨時バスに乗った。
乗客は二十代が中心で、
口にする話題やファッションから察するに、
ほとんどがRCサクセションのファンだった。
バスに揺られている間、
ウォークマンで音楽を聴きながら、
車窓を眺めた。
テープはRCサクセションのオリジナルベスト。
深夜まで何度も作り直した入魂作である。

生で観るRCサクセションは素晴らしかった。

二年続けて足を運んだので、
計10組近い出演者を観ているはずなのに、
RCの記憶しか残っていない。

「雨上がりの夜空に」の時に、
思わず空を見上げた。
満天の星空だった。
とうもろこしの焼ける香ばしい匂いが、
会場の芝生の上に堆積していた。


日吉



魔裸駑男難、滅私、有全沈!(まらどーな、めっし、あるぜんちん!)

ワールドカップが大詰めになってきた。
どうでもいいが、個人的にマラドーナには少し落ち着いてもらいたい、
今日このごろ。

いままで、サッカー知らん顔だった人達まで、
何年も前からファンだみたいになるのは、いつものことだ。
一週間もすれば、熱は冷めてしまう。

ここまで勝ち上がったのは、
ウルグアイ
ガーナ
オランダ
ブラジル
アルゼンチン
ドイツ
パラグアイ
スペイン

自分的に優勝しそうなのは、ドイツかな。
アルゼンチンはマラドーナが昔ハンドで優勝したから、バチがあたりそう。

以外に知られていないのが、ウルグアイが優勝2回。
驚きだ。

昔から優勝するチームは決まっているらしく、
ブラジル(5回)、イタリア(4回)、ドイツ(西ドイツ含)(3回)、アルゼンチン(2回)、ウルグアイ(2回)で分け合っている。

決勝はブラジルxドイツという定番カードか、
もしくは、オランダxアルゼンチンか。etc.......

以外にも、アフリカ大会ということで大穴ガーナが優勝したりして。


ゆうちゃん
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プロフィール

同人誌「昴の会」発行中。興味のある方はリンクから覗いてみてね。

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