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高田文夫

ぼくは相棒とラジオの収録前の打ち合わせをしていた。
コタツの上にターンテーブル、ラジカセ、
カセットデッキ、アンプなどの機材を並べ、
二人の中間にマイクを置く。
ぼくがメインで喋り、
彼が後ろであいの手を入れる、
当時流行ったオールナイトニッポン・スタイルだ。
録音したテープをトランスミッターという送信機を使って、
FM電波にのせ、放送する。
半径三百メートルくらいをカバーするミニFMを、
自宅に開局したのだ。
中学三年の春だった。

「おれは高田文夫だからさ」
と相棒がつぶやいた。
ぼくの中では圧倒的にビートたけしの存在が大きかったので、
後ろでくすくす笑っているだけの高田文夫の比重は、
軽く小さかった。
ところがそのとき相棒のつぶやいた「高田文夫」が、
ひどくかっこよく聴こえた。
控えに徹する分別のありように、
大人の余裕を感じる。
放送作家とは大人の役割なのだ。

その日録った放送はぼくらのベストだった。

たけしの後ろに控える、
高田文夫の笑い声をかっこいいと思う。

日吉
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